世界で1,000万人が読んだ不朽の名著『ザ・ゴール』。世界トップMBAの教科書として活用され、Amazon.com創業者ジェフ・ベゾス氏をはじめ世界中の名経営者が愛読するベストセラーなので、ご存じの方は多いと思います。
『ザ・ゴール』は経営危機に陥った事業が3か月で目覚ましい成果を出すストーリーです。筆者は、この本の著者ゴールドラット博士の側近として世界を飛び回り、この物語そのものの修羅場の逆境から飛躍の道を切り拓く仕事をしています。
「最近の人は本を読まない」
こんな声を多く聞くようになり、中学・高校と漫研メンバーであった経験を活かし、『ザ・ゴール』をアニメ化したところ、多くの経営者の方々から、「原作では、読み取れなかったことを理解することができた」「若い人にアニメを見せたら、原作を購入して熟読していた」「実践してみたら、桁外れの成果が出た」「制約に集中して助け合う職場になった」など、うれしい反響をいただき、改めてアニメの力を実感しました。
一方で、続編である『ザ・ゴール2』こそ、今アニメ化すべきと言う強い要望を多くの方々から頂きました。なぜなら、この物語は、もの言う株主から要求されたグループ傘下の3社の企業価値をいかに短期間に上げるかが、描かれいるからです。
再生する会社は、消費財を使うB2Cビジネス、B2Bの部材ビジネス、そして装置産業。全く異なるビジネスモデルの3社で、新しい商品など開発している猶予はない中で、オペレーションを改革するだけで、企業価値を劇的に上げる方法が、現実に起きたことをベースにそのプロセスが詳細に描かれいます。
企業価値を上げるプレッシャーがますます強くなってきた今の時代にこそ重要な作品だと指摘が多くあるのも、うなずけるでしょう。
『ザ・ゴール2』が『ザ・ゴール』に勝るとも劣らない名著と言われる、もう一つの理由があります。それは、この作品で発表された「思考プロセス」という画期的な全体最適の問題解決手法によるものです。
思考プロセスの特徴は、とてもシンプルで直感的に誰でもすぐに活用できるところです。「4歳の子供からCEOまで、誰でも活用できる」と言われています。
実際、主人公が統括する事業部のすべてが売却対象となる修羅場の中、家庭の子育てにおいても問題が次々と発生します。仕事の問題、子供たちの問題を、登場人物と一緒に考えながら、自然に「思考プロセス」のツールを一つひとつ学べるようになっています。
AIが急速に進化していく中で「考える力」をつけることは重要になってきている時代、『ザ・ゴール2』はますます重要な作品になっているとも言えます。
「世の中の人に考えることを教える」
これが、ゴールドラット博士が生涯追い続けた『ザ・ゴール』(目標)です。この思いの詰まった作品『ザ・ゴール2』のアニメを無料で公開することにしたので、ご覧いただければと思います。