社会と共にラグビー舞い上がる! ((一社)ジャパンラグビーリーグワン 専務理事 東海林 一氏)

新年明けましておめでとうざいます。

私は現在、日本ラグビーの最高峰リーグであるジャパン・ラグビー・リーグワンの専務理事を務めています。リーグワンは、トップリーグ20年の歴史を経て2021年に発足。2024年12月に4シーズン目をスタートし、現在、熱戦の真っ只中にあります。

主に日本の大企業を母体とする26チームが参画。昨シーズンは、5月の国立競技場での決勝戦の5.6万人など、計114万人のファンの皆様にスタジアムでご観戦頂きました。今年、更に多くの皆様に、試合を観戦頂き、ラグビーのチームワークの素晴らしさを感じて頂きたいと願っています。

リーグワンのビジョンは、「あなたの街から世界最高をつくろう」です。競技力は勿論、ファン・チーム・地域・母体企業・パートナー企業が一体となり、ラグビーが創出する社会的価値においても世界最高を実現したい!という私たちの思いを示しています。
選手は今、競技に留まらず、地域の創生・人財育成活動に積極的に参画しています。

複雑性が増す今日の社会において、ラグビーが示すチームワークは大きな可能性を持つと考えます。そして、この活動が、選手の成長と共に更に多くのファンにも繋がります。

皆さんのサポート・ご尽力のお蔭で、今、ラグビー価値の輪が着実に社会に拡がっているのを感じています。この姿は、欧州・豪州の先進ラグビーリーグからもラグビーの一つの理想形として大いに注目されているのです。

今、リーグワンには、現役バリバリの世界の超一流選手が多く集っています。その数は、豪州・欧州等のラグビー強豪国の代表経験者がなんと60人。また、2024年にワールドラグビーが選出した世界トップ15選手の内、6人がリーグワン所属となっています。興味深いことは、外国人選手が日本に集う大きな理由が、リーグワンのユニークなフォーマットと共に、ファンの温かさや日々の生活の安心を含む日本社会と文化の素晴らしさにあることです
外国人選手の間では、「家族とともに成長を実現するのであればリーグワン」が口コミで広がっているとも聞きます。

目指す姿がある。そこに高スキルの海外選手・スタッフが集い、日本人プロ選手・社員選手・スタッフと一緒に新しいラグビーの価値を創出し、社会に還元していく。更にこの環境で成長した日本人選手が世界に飛躍する。

リーグワンが今、実現を目指すラグビーの姿は、今後の日本社会の在り方にも通じる所がある様に思います。今年、リーグワンは日本社会に素晴らしい風を興し、日本社会と共に更に前に進んでいきたい!と願っています。

(2025年1月5日 記 (一社)ジャパンラグビーリーグワン 専務理事 東海林 一)